日出味噌醸造元TOP > 日本の食卓向上通信バックナンバー > 2005年12月号
平成18年5月29日までに施行予定の「ポジティブリスト制度」。食品を扱う私達にとっては重要な課題ですね。そこで今月の「ニュースな食ワード」は制度施行に先立って、この「ポジティブリスト制度」について簡単にまとめてみたいと思います。
内閣府 食品安全委員会では、ポジティブリスト制度を『国内に流通する食品に残留する農薬、動物用医薬品及び飼料添加物(以下「農薬等」という。)について、残留基準を設定し、これが定められていない農薬等が一定量以上含まれる食品の流通を原則として禁止する制度である。』と説明しています。従来、米や野菜、果物などの生産に使用され食品に残留する農薬については、食品衛生法で残留基準が定められ、国や都道府県が監視指導を行ってきました。すなわち「残留してはならないもの(農薬等)」を一覧表(ネガティブリスト)に示し規制をするという方法です。
一方、原則すべての農薬の残留を禁止し、「残留を認めるもの」のみを一覧表(ポジティブリスト)にして示す、すなわちリスト以外の農薬の残留は禁止するというのが「ポジティブリスト制度」の基本的な考え方です。
従来の方式では、残留基準の設定されていない農薬は、いくら残留があっても規制できず、輸入農産物の激増の中で問題になっていました。そのことが本制度導入への背景にあります。ただし、実際の農薬使用の現場では、隣接する他の農作物に飛散した農薬や、転作などで以前に使用された土壌に残留した農薬などに残留基準が設定されていない可能性があり、このような残留まで一切禁止すると生産が成り立たなくなる恐れがあります。そこで、残留基準が設定されていない農薬の残留については「人の健康を損なう恐れのない量(一律基準値)」を設定し、それを超えたものの流通を禁止するという対応になっています。ところが、国内で流通する食品に残留が見込まれる農薬等は700程度、これらすべての残留が基準以下であることを保証するためには、原則すべての使用原料(作物)について、これら700種類の残留農薬の検査が必要となってきます。しかし検査方法の確立されていない農薬もあり、また一回の検査にかかる費用が大きく、精度を高めようと検査の頻度・サンプリングを増やすと、そのものが利幅の少ない原料流通では費用を負担できないとも言われています。また、検査費用を流通過程のどこが負担し、検査結果については誰が責任を持つのか等々、解決すべき課題は多いようです。
いずれにしても「ポジティブリスト制度」の導入が食品業界に大きな影響を及ぼすころは必死で、今後の動きからは目が離せません。なお、当制度について詳しくは厚生労働省のホームページ等にも記載されているので一度チェックされてはいかがでしょうか。
平成17年11月9日に行われた、第48回全国味噌鑑評会にて、弊社出品の「金紋 江戸甘味噌」が、農林水産大臣賞に次ぐ『総合食料局局長賞』を受賞致しました。「金紋 江戸甘味噌」の受賞はS47年の農林水産大臣賞から数えて7回目となります。また、弊社出品の味噌は5年連続での受賞となりました。今回受賞の「金紋 江戸甘味噌」は今や幻となってしまった東京特有の甘味噌で、東京都地域特産品の認定を受けています。手前味噌ですが、ちょっと自慢させていただきました。
1位: 発泡酒
2位: ビール
3位: チューハイ
4位: ワイン
5位: 焼酎
6位: 第3のビール
7位: 日本酒
8位: そもそもお酒を飲まない
9位: ウイスキー
10位: 自宅ではどれも飲まない
(THE21 2005年9月号掲載)
11月17日はボジョレーヌーボーの解禁日でしたね。みなさんは召し上がりましたか?私も「年に一度のイベントだ!」ということで友人宅のボジョレーヌーボーパーティーに招待されてまいりました。今年の出来は評判通り美味しかったです。まっ、みんなでワイワイ飲んだので特に美味しく感じたんでしょうね。ワインも美味しかったんですが、初めてイベリコ豚の生ハムを食しました。ドングリを食べて育った豚だそうで、ほのかにナッツっぽい風味が・・・。ワインにぴったりで大満足でした。
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