日出味噌醸造元TOP > 日本の食卓向上通信バックナンバー > 2006年5月号
ここ近年、がんを含む生活習慣病に効果のある食品として、「ファイトケミカル」という言葉が注目されています。今月の「ニュースな食ワード」はこの「ファイトケミカル」について掲載してみたいと思います。
「ファイトケミカル」とは、闘う化学物質ではなく、ファイト=PHYTO(ギリシャ語で植物)の意味で、「植物性化学物質」のことだそうです。動けない植物が太陽の有害物質や外敵から自分の身を守るために産出する物質で、人間の体に入ると抗酸化力を発揮し、体を酸化させるフリーラジカル(活性酸素)から細胞を守り、がんや老化を防いでくれます。「第7の栄養素」として今注目されています。「ファイトケミカル」は野菜や果物の苦み、辛み、香り、色素などの成分に含まれ、栄養素というよりも薬効性に優れています。「ファイトケミカル」の数は1万〜1万数千種類あると言われ、一つの野菜や果物などに数十〜数百種類存在しています。代表的なものとしては、トマトなどに含まれるリコピン、ニンニクのアリシン、大豆のイソフラボン、緑黄色野菜のβ-カロチンなどです。ビタミンやミネラルと違って、不足によって欠乏症が生じるわけではありませんが、生活習慣病の予防などに大きな働きをします。主な働きは、ガンや動脈硬化、老化などを促す活性酸素を消去する抗酸化作用です。また、体をガンから守る酵素を活性化させたり、発がん性物質を無毒化するなどの作用もあると言われています。ほとんどの「ファイトケミカル」は比較的熱に安定していて、調理方法によって含有が大きく変わることはないそうです。
4月は環境が変わり、ストレスを感じやすい時期ではないでしょうか。味噌に含まれるアルギニンというアミノ酸は、ダイナミックな行動力のエネルギー源だそうです。戦国時代に活躍した織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という3人もの天下取り大名が東海という同一地方から出たのは、この地方が「豆味噌文化圏」であることと深い関係があったと言われています。豆味噌には特にアルギニン含有量が多く、精力的で決断が早い人が育ったのだそうです。アルギニンにはストレスによって引き起こされた血圧上昇と心悸亢進を抑える作用があるそうです。味噌で5月病やストレスなど吹き飛ばして欲しいですね。
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今年のゴールデンウィークは連休が続くのと、景気回復の影響で、海外旅行に行く人の数が、56万人を超す過去最多となる見通しだそうです。少しずつ景気回復の兆候が消費者にも見え始めているようですね。食に関しても安いものではなく、高くても質や安全性の高いものが好まれる傾向です。我社も更に質の良い商品開発のために日々勉強の毎日です。さて先日のファベックスで、お名刺を頂いた皆様には今回はじめての「食卓通信」の配信となります。今後とも宜しくお願い致します。
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