日出味噌醸造元TOP > 日本の食卓向上通信バックナンバー > 2006年7月号
最近「プロバイオティクス」という言葉を耳にします。今月の「ニュースな食ワード」はこの「プロバイオティクス」について特集してみたいと思います。
プロバイオティクスとは、よいものは残し、悪いものだけを排除するという、予防医学の発想に基いて利用されるもので、"細菌との共生(probiosis)"という意味が込められています。
「腸内細菌叢のバランスを改善することにより、宿主(人など)に有益な作用をもたらす生きた微生物」と定義され、プロバイオティクス機能を持つ微生物を摂取すると、それが口腔内や腸内の細菌叢に作用し、細菌叢の健常化をはかりながら、疾病の予防・改善を行う、というものです。
そして、これと対比されるのが"アンチバイオティクス(抗生物質)"です。
これは病原菌を殺すと同時に、腸内の有用菌も殺してしまいます。腸内には、乳酸菌のように健康維持に有用な善玉菌と、逆に健康を害する悪玉菌が住んでいます。善玉菌がたくさんいれば、病原菌は腸管に吸着できず、便といっしょに排出されます。ここで排出されず、腸の粘膜から入ってきた病原菌に対抗するために必要なのが免疫力ですが、ある種類の善玉菌には免疫力を高める働きもあるようです。腸の健康と免疫力の間には密接な関係があり、「腸が健康になれば免疫力も高まる」とも言われています。
現在見つかっているプロバイオティクスの多くは、乳酸菌に分類されているそうです。乳酸菌の働きにより作られた食品にはヨーグルト、チーズ、納豆、しょうゆ、漬物、そして味噌などがあります。
プロバイオティクスの効果は、毎日続けて摂ることでより高く表れるようです。
紫外線が気になる季節ですね。昔から「酒や味噌を作る職人の手は白い」と言われています。
酒や味噌を作るのに欠かせない糀によって生成されるコウジ酸は、メラニン色素の生成を抑え、しみやそばかすを予防する効果があります。また、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする大豆イソフラボンも、しみ、しわ、そばかす、くすみなど、エストロゲンの減少によって起きるさまざまなトラブルを未然に防ぐほか、コラーゲンの合成を活発にして肌にハリも与えてくれるそうです。今年の夏は味噌パワーで、しみ、そばかす知らず?!
1位: 北海道(ラーメンほか)
2位: 愛知県(ひつまぶしほか)
3位: 沖縄県(沖縄そばほか)
4位: 京都府(湯豆腐ほか)
5位: 秋田県(きりたんぽほか)
5位: 東京都(もんじゃ焼きほか)
7位: 福岡県(モツ鍋ほか)
8位: 宮城県(牛タンほか)
(資料:鰍ョるなび )
今月の「気まぐれランキング」の「食べたいご当地グルメ」ですが、1位の北海道は断トツ人気で、中でも「海鮮丼」「スープカレー」「ラーメン」の3つが人気だったそうです。「本土にはないおいしさがある」との声があがり、自然豊かな北海道ならではの美味は、日本全国で、世代を超えて支持されているようです。カニやウニ、じゃがいもなど食材自体おいしいものも豊富ですね。北海道は梅雨もないので、これからの時期、いいですね。
急に行きたくなってしまった今日この頃です。(笑)
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