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心豊かな日本の食卓風景を伝統と共によりよい形で後世に伝えることを考える情報通信 金紋 日出味噌醸造元 日本の食卓向上通信

3月号 Vol.81 2008年2月28日 発行
『DASH食』で健康へダッシュ!?

2000年の調査によれば、日本人の30歳以上の男性は約51.7%、女性は39.7%が高血圧と見られ国民病の一つといわれています。そこで今月の「ニュースな食ワード」は高血圧を防ぐため近年注目されている「DASH食」について特集したいと思います。
「DASH食」と言っても、ダッシュで早く食べることではありませんよ。

「DASH食」とは高血圧にストップをかける食事の新しい方策(Dietari Approach to Stop Hypertension)の略で、現代の食事で不足しがちな成分であるカリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、良質のたんぱく質を多く含み、逆に脂肪、コレステロール、飽和脂肪酸を減らした複合的な食事プランで、米国国立衛生研究所の主導でアメリカ人に向けて実施されたものです。具体的には、野菜や果物、木の実、豆、魚、全粒粉のパン等を多くとり、牛肉や豚肉、甘い菓子やソフトドリンクを控えることで、飽和脂肪酸、総脂肪、コレステロールが低く、食物繊維やカリウム、カルシウム、マグネシウムに富むようにする食事療法です。カリウムは、体の余分なナトリウムを排出する作用があり、マグネシウムはカリウムの働きを助けます。またカルシウムが不足すると高血圧になりやすいことも指摘されています。カリウムは野菜や豆類、果物、海藻に多く含まれ、マグネシウムは海藻やナッツ、豆類、穀類などに、カルシウムは乳製品や大豆や緑黄色野菜などに含まれています。日本の伝統的な食事は米を主食に、野菜、豆類、魚介類、海藻などを食べているので、「DASH食」は日本人になじみやすいと思いますが、現代人の食事の栄養素摂取量と比較すると、炭水化物や、脂質、たんぱく質の摂取割合は「DASH食」に近いのですが、カリウム、マグネシウム、カルシウムは「DASH食」より少なく、ナトリウムは多いと指摘されています。また、この研究では減塩すればさらに効果があがると言われています。ただ今のところアメリカ人での実験データなので、日本人の場合はどうなのかは、今後の研究データが必要です。「DASH食」は、高血圧以外に疾患がない人を対象にしています。ですのでカリウムを多くとることは、高血圧を防ぐ上では有効ですが、腎臓に疾患のある人がカリウムを摂りすぎたり、また糖尿病の人が果物を多量に摂るとカロリーがすぐにオーバーになってしまいがちですので、別の疾患がある、不安がある人は必ず医師と相談するなどの注意が必要だそうです。それにしても「DASH食」に不可欠なカリウム、ナトリウム、マグネシウム全てを含む豆類はスゴイですね。高血圧予防には、野菜や海藻の入ったお味噌汁は毎日の食卓に不可欠ですね。

味噌鍋で花粉症対策「ここがミソ」コラム

とうとう花粉症の季節が到来してしまいました。花粉症の原因として、腸内環境や血行の悪さがあげられています。特に小腸は、食べ物を消化・吸収する臓器であると同時に、体全体の約60%の免疫細胞や抗体を持っています。免疫システムにおいいて重要な役割を持つ小腸の免疫細胞の数や質のバランスが崩れると、アレルギーの病気になりやすくなると言われているそうです。日本の伝統的な食事は魚や野菜、発酵食品(味噌や醤油、納豆、ぬか漬け、酒かすなど)等、腸内環境を整える善玉菌を増やすはたらきのある食品が中心です。特に味噌仕立てのお鍋は保温効果がある上に、鼻水や鼻づまりも一時的ですが解消してくれるのでもってこいです!

若手社員に足りない能力ランキング 今月の気まぐれランキング

1位: 主体性  52.3
2位: 課題発見力  46.3
3位: 創造力  34.2
4位: 働きかけ力  32.6
5位: 実行力  29.5
6位: ストレス・コントロール力  28.9
7位: 柔軟性  25.8
8位: 発信力  24.2
9位: 計画力  22.1
10位: 状況把握力  21.8 

資料:経済産業省


編集後記

先月の「気になる食ワード」で「食糧自給率」の特集をした直後、中国産冷凍食品の件があり、ニュースでも「食糧自給率」の話題が取り上げられています。そんな中「地場産品応援の店」という"緑提灯"が目印の飲食店が注目を集めているようです。認証制度ではありませんが、国産品を50%以上使用している店に掲げられ、60%以上なら二つ星、70%以上なら三ツ星表示で店頭で国産品の割合がわかるようです。今回の中国産冷凍食品の件で、「食糧自給率」に対する意識にも加速がつきそうですね。

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