日出味噌醸造元TOP > 日本の食卓向上通信バックナンバー > 2008年7月号
「ニワトリ症候群」ってご存知ですか?三歩歩くと物を忘れるモノ忘れ症候群ではありませんよ。実は最近の子どもたちの食生活の特徴を表す言葉で、「孤食」「欠食」「個食」「固食」の4つの頭の文字の「コケコッコ」から由来して「ニワトリ症候群」と言うそうです。
「孤食」とは、子どもが独りで食事をとることをいい、厚生労働省平成十七年発表では「朝食を子どもだけで食べる」との回答者の割合は、小学生で四〇.九%もあったそうです。「欠食」とは、子どもが朝食を抜いてしまうことで、前述の厚労省の調査によれば、「朝食をまったく食べない」と回答した人が、小中学生で1.5%、高校生では9.6%もいたそうです。さらに「個食」とは、家族がそれぞれ別々の料理を食べることを言い、家族が同じ食卓を囲んでいながら、大人は和食で子どもはカレーライスといった具合に、みんなバラバラに食べる料理を分ける習慣が広がっているのだそうです。また、「固食」とは好きなものばかりを食べることで、何日も続けてピザばかり食べるようなケースだそうです。
食習慣の乱れは様々な悪影響を引き起こします。まず子どもの栄養バランスが偏る可能性があり、子どもの間に広がる生活習慣病(糖尿病や肝硬変など)が懸念されます。また、子どもの生活習慣全般に悪影響を与える可能性がある。例えば、決まった時間に食事を摂らない状況が続くと、規則正しい生活を送れなくなったり、生活習慣全般に悪影響を与える可能性があります。また、子どもが大人になった際、次の世代へ引き継がれてしまうかもしれません。
上記の4つ以外にも、「小食(少食)」や、パスタやパンなど小麦粉を使った食品ばかりを食べる「粉食」や、コンビニやファストフードなどに頼ってしまう「戸食」、そして濃い味のものばかり食べる「濃食」なども問題になっているようです。家族みんなで同じ食卓を囲むことは、栄養面だけでなく、食文化を伝える一つの重要な役割があります。それが失われ、「子どもが好きなときに、好きな物を食べる」という、何とも大変な事態が起こっています。
核家族や、共働き、子どもの塾通いでの時間のズレなど、各家庭で様々な問題があるかもしれませんが、「心豊かな日本の食卓風景を伝統とともによりよい形で後世に伝える」をコンセプトとする弊社としては、何かできることはないかと考えずにはいられない今日この頃です。
梅の実が熟す頃からきているという説もある「梅雨」ですが、スーパーなどでも梅が多く見かけるようになりました。梅干しや梅酒だけでなく、梅味噌もオススメです!青梅を丁寧に水で洗う→たっぷりの水に2〜4時間つけてアク抜きをする→水気を充分にきり、へたを、竹串などで丁寧にとり除く→殺菌した保存容器に「味噌」→「梅」→「砂糖」の順に交互に入れる→一週間以上冷暗所で保存し、時々、混ぜて様子を見る。梅にシワがより、味噌がトロッとしたら、出来上がりだそうです。トンカツにつけたり、胡瓜につけたり、焼きおにぎりにしたりと色々活用できますよ!
1位: 掃除が行き届いている 100
2位: 隣の席とのスペースが適度にとられている 75.3
3位: 飲み物や料理が出てくるのが早い 68.0
4位: メニューがきれいで読みやすい 62.3
5位: 椅子の座り心地がバツグン 61.6
資料:gooランキング参照
今月号は子供達の最近の食事情を特集しましたが、学校給食を導入したり、朝ご飯を食べさせる運動を起こしたりして、学校崩壊を立て直したという事例も増えてきているそうです。それだけ食育は大切だということですね。どうやら食事は学力にも関係があり、食品の数が少ないと成績が悪く、いろいろなものを食べると成績は上がるという説もあるらしいですよ。本当に食事って大切なんですね。
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