日出味噌醸造元TOP > 日本の食卓向上通信バックナンバー > 2010年3月号
今月の「ニュースな食ワード」は少し趣向を変えて、社会派な話題として「フードデザート」について特集してみたいと思います。
フードデザートとは、安価で良質な生鮮食料品を購入することが困難な地域(=食の砂漠)を意味します。日本でも過疎化の進んだ山林部だけでなく、都市部でも自動車の普及により郊外に大型スーパーが進出するなどし、その影響で中小のスーパーが次々と閉店した為、郊外へのアクセス手段(自動車)を持たない高齢者の買い物環境が悪化し、肉や野菜、魚、果物などの生鮮食品をほとんど入手することのできない「フードデザート」が広がっています。フードデザートに住む人の間では、食料の確保が難しくなったことが原因で、様々な健康問題が起こっているとの指摘もあります。スーパーストアの郊外進出が顕在化したイギリスでは、1970−90年代半ばに中小食料品店やショッピングセンターの倒産が相次ぎました。その結果、郊外のスーパーストアに通えないダウンタウンの貧困層は、都心に残った値段が高く、かつ野菜やフルーツなどの生鮮品の品揃えが極端に悪い雑貨店での買い物を強いられ、その為かイギリスではこのような中心市街地に取り残された貧困層の間でガンなどの疾患の発生率増加の主要因であると指摘する研究報告が多数見られました。また米国でも「フードデザート」の地域にジャンクフード店が入り込むようになり、肥満の問題を引き起こしているとの指摘もあるそうです。日本でもある大学の調査では、「フードデザート」に住むお年寄りの2人に1人が「栄養不足」で、高齢者の慢性的な栄養不足は、老化を加速し、肺炎や脳卒中などのリスクを高め、寝たきりにつながりかねないと、危機感を強めています。近頃はスーパーなどでも、即日配達してくれるところが増えましたが、まだまだインターネットからの発注がメインで、インターネットが使えない高齢者には活用しにくいサービスです。
先述したイギリスの事例も国を挙げて対策に乗り出し、街づくりを根本から見直すことで危機を克服したそうです。日本も民間の企業だけでなく、日本全体で今後の食事情と街づくりを考えていかなければいけませんね。
「味噌天神」って知っていますか?
熊本県熊本市大江本町にある本村神社の俗称で、日本で唯一、味噌に対する利益があるとされている神社だそうです。和銅6年(715年)に悪疫が流行した際、平癒を祈願して「御祖天神」を御祭神としてまつったのがはじまりとされています。その後、国分寺で味噌の発酵が進みすぎ酸味が強くなり食べられなくなったので祈願したところ神のお告げがあり、それに従って笹の葉を味噌に刺すと味噌の酸味がなくなり食べられるようになったことからそれ以降は味噌の守護神として祀られるようになったという言い伝えがあるそうですよ。
1位: 巻くだけダイエット 山本千尋
2位: バンテージダイエット 清水ろっかん
3位: 愛する北海天地 池田大作
4位: 教室の亡霊 内田康夫
5位: くるねこ くるねこ大和
参照:kizasi.jp
もうすぐひな祭りですね。お祭りが終わった後も雛人形を片付けずにいると結婚が遅れると言われていますが、これは昭和初期に作られた迷信らしいです。旧暦の場合、梅雨が間近であるため、早く片付けないと人形や絹製の細工物に虫喰いやカビが生えるからという説と、地域によっては「おひな様は春の飾りもの。季節の節できちんと片付ける、などのけじめを持たずにだらしなくしていると嫁の貰い手も現れない」という、躾の意味からもきているらしいですよ。
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