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日出味噌醸造元TOP ＞ 日本の食卓向上通信バックナンバー ＞ 2011年4月号
- 4月号 Vol.118 2011年3月28日 発行
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「暫定基準値」って？野菜は食べても安全なの？
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東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故で、水や農産物の放射能汚染が心配されています。21日には福島、茨木、栃木、群馬県産のほうれん草、かき菜に出荷停止の指示が出され、23日の検査では、福島県産のクキタチナやブロッコリーなどが食品衛生法の「暫定基準値」を上回りました。また、同日、東京都の水道水からも放射線ヨウ素が検出され、乳児に水道水を与えないよう、呼びかけられました（翌24日には基準値を下回り、乳児に与えても良いとされています）。
そのため、東京ではペットボトル入りの水が売り切れたり、東北や北関東産の葉もの野菜が敬遠されたりしています。しかし、水道水、福島や北関東の野菜は、口にしてはいけないほど危ないものなのでしょうか？
「暫定基準値」というのは、食べ物の安全基準を定める食品衛生法に放射能の基準がないため、原子力安全委員会が定める「飲食物摂取制限に関する指標」を、いわば緊急に採用した基準の値です。例えば放射性ヨウ素は、飲料水と牛乳・乳製品は1キロあたり300ベクレル、野菜類は2000ベクレルで、汚染されにくい根菜や肉類、穀物は除外されています。それ以外に、100ベクレルを超える水は、乳幼児粉ミルクを溶くのに使用できない、とされています。
23日に東京都葛飾区の金町浄水場の水道水から検出されたのは、1キロあたり210ベクレルの放射性ヨウ素。通常の基準以下の値ですが、「乳児の飲み水の基準値」の倍以上なので、乳児に与えないよう呼びかけがなされたわけです。
乳児以外が飲むことは問題がなく、もちろん生活用水や調理にも使える数値です。野菜類も基準値以下のものまで避ける必要はありません。問題はむしろ、基準値以下の福島県や北関東の野菜などが売れない風評被害や、水などの買い占め。被災地の復興を支援してゆくためにも、一時的な感情や噂に惑わされず、冷静に対処していきたいものです。 -
保存食・非常食としての味噌
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保存が利き、植物性タンパク質、必須アミノ酸、ビタミン群、カルシウム、食物繊維など様々な栄養素が豊富に含まれる味噌は、戦国時代には兵糧（戦場食）として重宝され、兵士たちの大切な栄養源になっていました。調味料というより保存食、非常食としての役割が大きく、武田信玄や伊達政宗は特に味噌作りを重視したといいます。今回の地震でも、さまざまな物資と共に、被災地に味噌が届けられています。昔から「味噌の医者殺し」と言われるほど良質な食品だった味噌。被災地で暮らす人たちに元気を与えてくれることを願ってやみません。
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被災地のためにしたいことランキング
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1位： 義援金・災害募金への協力
2位： 不必要な買い占め、買いだめを控える
3位： 節電への協力
4位： 不必要な通信・交通移動を控える
5位： 食料・衣類など救援物資寄付参考：goo
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編集後記
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改めまして、東北地方太平洋沖地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。弊社におきましては、商品供給の体制を整えておりますが、計画停電の影響、物流の問題などで、お届けまでにお時間をいただく場合もございます。出来うる限り早くお届けできるよう、鋭意努力しておりますので、何卒ご了承のほどお願いいたします。
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