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心豊かな日本の食卓風景を伝統と共によりよい形で後世に伝えることを考える情報通信 金紋 日出味噌醸造元 日本の食卓向上通信

11月号 Vol.125 2011年10月28日 発行
「ハイブリッド・フード」って何? Newsな食ワード!

「ハイブリッド・フード」って聞いたことありますか?今月の「ニュースな食ワード」はこの「ハイブリッド・フード」について特集してみたいと思います。

「ハイブリッド・フード」とはある食べ物とある食べ物をあわせると予想もしなかった味になる組み合わせの食べ物のこと。代表的なところで言うと「プリン」に「醤油」をかけると=「ウニ」の味がするそうです。感じ方に個人差はあると思いますが、ある研究所が各種食品の味を装置を使い「うま味、甘さ、辛さ、塩味、コク、酸味」などの味を数値化することに成功し、五角形のグラフ表示することで、本物に近い味の「ハイブリッド・フード」を作ることができることを証明したとのことです。

「ハイブリッド・フード」の一例としては、
◆「きゅうり」+「蜂蜜」=「メロン」
◆「ミカン」+「海苔」+「醤油」=「イクラ」
◆「紅茶」+「レモン」+「生クリーム」=「甘酒」
◆「マグロ(赤身の刺身)」+「マヨネーズ」+「醤油」=「大トロ」
◆「豆腐」+「ヨーグルト」=「クリームチーズ」
◆「ウーロン茶」+「炭酸」=「ビール」
◆「コーヒー」+「炭酸」=「ウインナーソーセージ」
などなど。

日本人はもともと「口中調味(異なる複数の食物を同時に咀嚼し、自分好みの味にする
日本人の食事の仕方)」という独特の食べ方をしてきたので、複数の食材を混ぜ合わせて味覚を感じるのは得意なのかもしれません。
また「ハイブリッド・フード」はただ単に面白いだけではなく、「豆腐」+「山芋」+「塩コショウ」の組み合わせでは「ホワイトソース」になるそうで、バターもミルクも使っていないのでカロリーも抑えられ、ダイエットレシピにもなります。さらにアレルギーや糖尿病などで食事制限がある方たちのメニュー開発にも役立つ可能性がありますね。

「温熱食」の味噌で温まる! 「ここがミソ」コラム

寒くなってくると、妙に味噌ラーメンや味噌仕立て鍋など、味噌料理が食べたくなりませんか?味噌には体を温める効果があります。「医食同源」で有名な中国では、食品を体を温める「温熱食」と、体を冷やす「寒涼食」に分ける考え方がありますが、味噌は「温熱食」に分類されており、体を温める効果があるとされています。一方同じ大豆からできる「豆腐」は「寒涼食」に分類されています。その違いは発酵。微生物の力で発酵させることにより、消化されやすくなったりして温熱食に変わっていくらしいです。同じく「牛乳」は「寒涼食」で、発酵後の「チーズ」は「温熱食」との事。寒い日は味噌料理&発酵食で温まりましょう。

冬を感じる瞬間ランキング 今月の気まぐれランキング

1位: 吐く息が白くなる
2位: コートを着る
3位: 手袋・マフラーを出す
4位: 初霜がおりる
5位: 暖房器具を出したとき
6位: クリスマスの飾りつけr
7位: 手足が冷えるとき
8位: 年賀状の販売が始まる
9位: 初雪のニュースを見たとき
10位: 紅葉が赤く色づく

編集後記

「紅葉狩り」の季節ですね。でも何で「狩り?」なのか不思議だったので調べてみたら、もともと「狩り」は、獣を捕まえる意味で使われていましたが、野鳥や小動物を捕まえる意味に広がり、さらに果物などを採る意味にも使われるようになったようです。たしかに「ぶどう狩り」って言いますね。さらに「狩り」が草花を眺める意味にもなったのかは、狩りの途中でみごとな紅葉に出会い、本来の目的を忘れて紅葉を追い求めたから・・・とか、狩りをしない貴族が狩猟になぞらえた・・・とか、昔は実際に紅葉した枝を折って持ち帰ったからなど
諸説あるようです。
「紅葉狩り」の季節ですが、今は本当に紅葉を狩ってはいけませんよ(笑)

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