日出味噌醸造元TOP > 日本の食卓向上通信バックナンバー > 2018年10月号
フランス生まれの調理法「エチュベ」ってご存知でしょうか?
今月の「ニュースな食ワード」は「エチュベ」について特集してみたいと思います。
「エチュベ(etuver)」とは素材の持つ水分を活かして蒸すヘルシーな調理法で、日本語では"蒸し煮"にあたります。本来、素材から出る水分を主に利用するので水は不要ですが、ごく少量の水を加える場合もあります。「エチュベ」は素材の水分を使って蒸し煮にするため、素材の持つ旨味が余すところなく引き出され、本来の味を存分に楽しむことができます。「エチュベ」に使われる調味料は、基本的に塩のみで、塩には素材から水分を引き出す力があるので、素材の旨みを更に引き立てます。「エチュベ」の作り方は、お好きな野菜を食べやすい大きさに切ります。蒸し煮なので、例えばキャベツの柔らかいところは一口大に、固い芯の部分は小さめに切ったり、比較的固いニンジンは角切りより太めの千切りがおすすめの様です。
次に切った野菜を厚手の鍋に入れて上から塩をふり、蓋をして弱火で加熱します。焦げ付かないように時々混ぜながら加熱していくと、野菜から水分が出始めます。加熱時間は素材の種類や量、食べ方によっても異なるので、様子を見ながら加熱時間を調節するといいようです。「エチュベ」の作り方は非常にシンプルで、注意するポイントは焦げないように時々混ぜることだけです。あとは野菜が好みの固さになったタイミングで火を止めるだけ。料理初心者でも簡単に美味しく作ることができます。素材だけの味でも十分美味しいですが、だし汁を少し加えたり完成後にドレッシングをかけたりしてもいいそうです。普通の茹で野菜と比べると「エチュベ」の方が少し甘みが強く野菜本来の味が濃い目に出るようです。鶏肉や魚介などを入れて一緒に蒸せば、ヘルシーかつ、ボリュームのある一品にもなります。野菜本来の味を味わいたい時や、これから涼しくなってくる時期に「エチュベ」はおすすめです。旬の野菜を使って試してみてはいかがでしょうか?
1位:北海道(白い恋人、じゃがポックル、マルセイバターサンドなど)
2位:沖縄県(元祖紅いもタルト、ちんすこう、サーターアンダギーなど)
3位:京都府(おたべ、京ばあむ、しずやぱんなど)
4位:福岡県(博多通りもん、チロリアン、めんべいなど)
5位:長崎県(長崎カステラ、よりより、おたくさなど)
6位:広島県(もみじ饅頭、はっさく大福、川通り餅など)
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秋の果物の代表の一つと言えば柿ですね。柿に含まれるビタミンCの量は、日本人がよく食べる果物の中でトップクラスで、風邪予防や美肌効果が期待できるそうです。また柿のオレンジ色には、抗酸化作用のあるβカロテンのほか、同じカロテノイドの一種「βクリプトキサンチン」が多く含まれ、発がん抑制作用があるとも言われています。渋み成分のタンニンにはアルコールを分解する作用があり、さらに利尿作用のあるカリウム、酸化還元作用のあるビタミンCの相乗効果で二日酔いにも効果があるそうです。良い柿の選び方ですが、へたがきれいで、へたが果実に張りつき果実との間に隙間がないものが良い柿だそうです。ちなみに、柔らかくなりすぎた柿は冷凍するとシャーベットとして楽しめるそうですよ。
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