日出味噌醸造元TOP > 日本の食卓向上通信バックナンバー > 2019年2月号
トムヤンクン・ガパオ・生春巻き・カオマンガイ・パッタイ更にはパクチーブームでタイ料理が日本でもかなり定着しましたね。タイ料理に欠かせない調味料といえばナンプラーが有名ですが、「カピ」という調味料も欠かせないそうです。
そこで今月の「ニュースな食ワード」はタイ料理の調味料「カピ」について特集してみたいと思います。
「カピ」とはエビを原料とした天然の旨味調味料です。ナンプラーと同じく魚醤の一種ですが、液体のナンプラーとは異なり、味噌っぽいペースト状です。小エビを塩漬けにし、発酵させて作ります。発酵食品には匂いのキツイものが多いですが、「カピ」も強烈な匂いで、味もかなり塩辛いそうですが、料理に加えることによって強烈な匂いも塩辛さも"旨味"に変わるそうです。アミノ酸の旨味も多く含んでいるので味に深みをあたえる旨味調味料である「カピ」は、様々な料理に使われ、タイ料理の味付けや風味を大きく左右するそうです。例えばグリーンカレーのスパイスとしたり、タイ風チャーハンや野菜炒め等の炒め物は炒める事でカピの強烈な匂いが食欲をそそる香りに変化し、塩辛さも旨味に変わるそうです。フライパンに油をひいて火にかけ、油が温まったら「カピ」を投入し、そして野菜等を炒めると驚くほど美味しく変化するとの事。また「カピ」はダシとして煮込み料理にも使われます。和食でも煮物には出汁が重要なように、タイ料理でも煮込み料理にはダシが重要なようです。また、スープの味付けの調味料としてもよく使われたり、タイ料理の様々な料理のベースとなる唐辛子ソースにも「カピ」は必要不可欠で日常に欠かせないようです。ただし加熱することによって旨味に変わるとは言っても、元々かなり塩辛いため、使用するときには少しづつ加えるのがポイントの様です。
日本ではまだあまり馴染みがありませんが、見かけたら試してみてはいかがでしょうか?
1位:ギョーザ
2位:チャーハン
3位:マーボー豆腐
4位:エビのチリソース
5位:鶏のから揚げ
6位:酢豚
7位:チンジャオロース
8位:肉まん(豚まん)
9位:天津飯
10位:ショーロンポー
「ここがミソコラム」にインフルエンザ対策に味噌が効果的と記載しましたが、ネギもインフルエンザ・風邪の予防に効果的です。ネギの白い部分には『硫化アリル』が含まれていて体内の酵素によって分解され、強力な殺菌効果のあるアリシンに変わります。また長ネギの青い部分のヌルヌルの液体は『ヌル』と呼ばれ、実は最近の研究で風邪やインフルエンザ予防に効果があるとわかったそうです。しかも熱しても凍らせても失われないそうです!ネギ味噌にして普段の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか?最強のインフルエンザ予防食です。
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