日出味噌醸造元TOP > 日本の食卓向上通信バックナンバー > 2019年10月号
「い草」といえば何をイメージしますか?畳のイメージが強いと思いますが、「い草」は食べられるってご存知でしたか?そこで今月の「ニュースな食ワード」は食用の「い草」について特集してみたいと思います。
実は「い草」は薬草としての歴史はかなり長く、日本最古の医書である医心方に薬草としての記述があるそうです。江戸幕府の医療施設であった小石川養生所では「い草」が標本植物として栽培されており、江戸時代までは薬草として使用されていたらしいです。「い草」には食物繊維が多く含まれており、肥満防止、コレステロール上昇抑制、血糖値上昇抑制、大腸ガンの発生抑制、有害物質の除去の効果があります。他にもタンパク質、カリウム(バナナの6倍)、糖分、鉄、カルシウム、マグネシウム、β-カロテン、ビタミンC、ナトリウム、クロロフィル、ポリフェノールなども豊富に含んでいます。「い草」のクロロフィル、ポリフェノール、ビタミン、ミネラル等には活性酸素を除去する効果があります。活性酸素は体内の様々な物質に酸化ダメージを引き起こし、シミやシワの原因や、動脈硬化など生活習慣病やアレルギー疾患や免疫力低下や癌の発症に影響を与えているといわれています。「い草」はその活性酸素を除去する効果が強く、緑茶の約10倍、赤ワインの約30倍、青汁の原料であるケールの約5倍もあるそうです。他にも利尿薬、消炎剤、消臭効果、殺菌効果、デトックス効果、抗酸化作用など様々な効果が期待できるそうです。食用といっても、そのまま食べるのではなく、無農薬栽培の「い草」を熱処理後、粉末にした「い草の粉末」が販売されていて、お料理や牛乳、ヨーグルト等に入れるだけで簡単に栄養素を摂取できます。
また「い草」の豊富な繊維質は食品の粘度を上げると感じにくく、そして食べやすくなるのでパン生地やうどんの生地に練り込んだり、い草まんじゅうなど和菓子に練り込んだりするなど、粘度の高い食品と組み合わせると食べやすくなるようです。栄養価以外にも、魚や肉の下ごしらえに使えば生臭さが消え、肉がやわらかくうまみが増したり、小麦粉や天ぷら粉等に少量混ぜると栄養価がプラスする上に、色鮮やかな見た目の料理に仕上がったりといいことずくめです。まさに日本のスーパーフードですね。
気温が下がり過ごしやすい季節になりましたが、体のだるさや疲れを感じている方はいませんか?その不調は「秋バテ」が原因かもしれません。秋バテの主な症状は、夏バテにも多い倦怠感や疲労感、食欲不振などがありますが、「秋バテ」は気圧の影響でやる気が出ない、憂鬱になるといった精神的な不調が出る事もあるそうです。台風や低気圧が近づくと、空気中の酸素の濃度が薄まり、体を休める副交感神経の働きが活発になる為だそうです。改善するには体を内外から温めて自律神経のバランスを整える事が効果的です。今が旬の秋の食材は免疫力をアップするビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富です。山芋や里芋などのぬめり成分には胃腸の粘膜を保護する働きがあります。サバやサンマなどの秋魚はミネラルやビタミンが豊富です。発酵した味噌も消化吸収のよいアミノ酸やミネラル、ビタミンB群が豊富で疲労回復を助けてくれます。これらに体を温めるショウガを加えて「秋バテ」対策はいかがでしょうか。
1位:中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ(長野県)
2位:那須高原/那須岳周辺(栃木県)
3位:栗駒山(岩手県)
4位:大雪山/黒岳(北海道)
5位:苗場ドラゴンドラ(新潟県)
6位:栂池自然園(長野県)
7位:赤岳/銀泉台(北海道)
8位:メタセコイア並木(滋賀県)
9位:香嵐渓(愛知県)
10位:上高地/涸沢方面(長野県)
ウォーカープラス参照
食欲の秋ですね。10/03(木)〜10/06(日)に代々木公園で「北海道フェアin代々木2019」が開催されるようです。毎年人気のカニ足1本焼きや、ジンギスカン、夕張メロンに入ったソフトクリーム、イクラたっぷり海鮮丼、北海道産牛の焼肉や北海道のジャガイモのコロッケなどが満載。また立川の国営昭和記念公園では10/18(金)〜10/27(日)に「肉フェス」が開催されるそうです。今回は"肉料理決戦"という形で、肉フェスの中でも特に人気のメニューを9つのジャンルに分けて2店舗ずつの対決方式で出店。また通常「肉フェス」は、炭水化物抜きが基本ですが、今回は通称"ウラ肉フェス"として、通常のイベント時では食べることが出来ない肉丼や肉麺、肉パンなど炭水化物を取り扱うスタイルなんだそうですよ。
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