日出味噌醸造元TOP > 日本の食卓向上通信バックナンバー > 2022年5月号
「ポーポー」という果物をご存知でしょうか?今では見かける機会が少なくなってしまいましたが、1940年代までは日本でもポピュ ラーな果物だったそうです。そこで今月の「ニュースな食ワード」は「ポーポー」について特集してみたいと思います。
「ポーポー」とは北アメリカを原産とする落葉性の果樹で、樹高は2m以上になる高木です。寒さに強く、バンレイシ科の中では 温帯でも育つ数少ない樹木との事。日本へは明治時代に渡来し、害虫や病気に強く、栽培に手間がかからない事から、一時期 ブームとなったそうですが、実が熟してから7日程しか日持ちしない事と、当時は様々な植物が輸入されてきた時代であった為、 1940年代頃から次第に姿を消していったそうです。果肉は強い甘みがあり、「森のカスタードクリーム」と呼ばれるそうです。 「ポーポー」の花言葉は『健康』。はっきりとした由来はわかりませんが、バナナやリンゴと同じ位栄養価が高い事にちなんで付け られたとされています。果実には、卵10個分のエネルギーがあるとされる程、栄養が豊富に含まれています。「ポーポー」には 豊富なビタミンCが含まれている為、抗酸化作用の働きによりアンチエイジング効果や肌を紫外線から守る効果もあるので、 しわやしみを防止する働きや免疫力を高めてくれる効果があります。また、カルシウムと一緒に摂取すると、骨を丈夫にする働き もあります。「ポーポー」にはカリウムも豊富に含まれており、血圧を下げる効能が得られ、高血圧予防効果があります。また、 体内の余分なナトリウムを排出する働きも担っている為、むくみ防止によるダイエット効果も期待できるようです。「ポーポー」には ミネラルであるマグネシウムも豊富で、骨や歯を形成し健康に維持する効能や体内のアルコールを分解する働きもあります。 「ポーポー」は、生のままスプーンで食べるのがおすすめだそうです。 またポーポーの実をミキサーにかけ、ピューレやスムージー に使ったり、ピューレを冷凍してシャーベット感覚で食べるのもおすすめのようです。今ではなかなか手に入りづらい「ポーポー」 ですが、初心者でも簡単に育てられるそうなので、家庭菜園を始めたいと思っている方にもおすすめな植物のようですよ。
「端午の節句」に食べる物と言えば「柏餅」ですね。 柏餅は江戸時代中期から食べられるようになりました。 最初は江戸で食べられていたそうですが、参勤交代で 諸大名がお国と江戸を往復するにつれて、端午の節句 に柏餅を食べる習慣が全国に広がったそうです。 “ つぶあん” や“ こしあん” の柏餅が多いですが、 白みそと白あんで作る“ みそあん” の柏餅もあるそう です。 江戸時代は“ みそあん” や“ 塩餡”、 明治以降は小豆餡(つぶあん、こしあん)、 現代も小豆餡(つぶあん、こしあん)が主流 ですが、チョコレート、キャラメル、チーズ、 ヨーグルトなど多様化してきているようですよ。
1位:千葉県
2位:北海道
3位:神奈川県
4位:京都府
5位:大阪府
6位:東京都
7位:静岡県
8位:栃木県
9位:鹿児島県
10位:長野県
11位:福岡県
12位:広島県
13位:群馬県
14位:埼玉県
15位:茨城県
16位:沖縄県
17位:宮城県
18位:兵庫県
19位:愛知県
20位:福島県
『gooランキング』参照
もうすぐ5 月5 日「端午の節句」ですね。「端午の節句」は、1 年に5 回 ある季節の節目「五節句」のうちのひとつで5 月最初(「端」は「始め」と いう意味)の午(うま)の日を指します。昔は5 月の最初の午の日に お祝いをしていましたが、後に5 が重なる「5 月5 日」を節句として祝う ようになったようです。また、「端午の節句」は別名「菖蒲の節句」とも 呼ばれています。旧暦5 月5 日は現在の6 月にあたり、気候が不安定 な時期で、古代中国では香りの良いものが邪気を払う と言われた事から、菖蒲の葉を軒下に吊るしたり、 根を刻んで入れたお酒を飲んだりしていた風習が日本 に伝わり、お風呂に菖蒲を入れる「菖蒲湯」など、厄払 いや薬草として菖蒲を用いるようになったそうです。
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