日出味噌醸造元TOP > 日本の食卓向上通信バックナンバー > 2023年3月号
花粉症に効果があると言われている発酵食品やレンコン。それに加え、近頃「じゃばら」というものが話題急上昇のようです。 そこで今月の「ニュースな食ワード」は「じゃばら」と花粉症との関係について特集してみたいと思います。
「じゃばら」とは、昔から和歌山県北山村に自生していた自然雑種の幻の柑橘で、その名は「邪気を払う」ほど酸っぱいことに 由来するそうで、縁起のいいものとして北山村では昔から正月料理(さんま寿司、昆布巻、海苔巻き)に、搾り汁を食酢として 利用され、北山村の宝として大切に育てられてきたそうです。 近代になり「じゃばら」には花粉症などのアレルギー反応を抑え る成分「ナリルチン」が豊富に含まれていることがわかったそうです。花粉症はアレルゲンに対し、過剰に免疫が反応すること でアレルギー症状が引き起こされますが、フラボノイド成分の一種「ナリルチン」は、アレルギー反応が起こる過程での抗体 の働きを抑える作用があるそうです。しかも、花粉症だけでなく、アトピー性皮膚炎、気管支喘息など、T型アレルギーと言わ れる症状に対する抑制効果があると言われています。他にも「じゃばら」には“ビタミンC”や“食物繊維”や“ビタミンA”も 含まれいて、“ビタミンC”はアレルギー反応を引き起こすヒスタミンの分泌を抑える作用があるとされています。“食物繊維”は 善玉菌のエサとなり、腸内環境を整え、免疫機能の正常化に役立ちます。皮膚や粘膜の健康維持に必要な“ビタミンA”は花粉 症による鼻炎などの粘膜の炎症や皮膚の炎症の改善に繋がると考えられます。「ナリルチン」自体は他の柑橘にも含ま れていますが、「じゃばら」の含有量は群を抜いており、特に果皮の部分に多く含まれるそうです。「じゃばら」は、 甘みがあってそのまま食べやすいミカンなどとは違い、ユズやスダチのように果汁や果皮を調理・飲料用に利用 するそうです。見た目や味はユズに似ていますが、「香りのユズ」に対して「果汁のじゃばら」と言ってもいいほど 果汁が豊富で、ジューシーで絞りやすく、酸味は強いものの、糖度も高いのでまろやかな味わいだそうですよ。
3月は季節の変わり目で、段々と暖かくなるにつれ、身体 も冬の間に溜め込んだ物を排出しようとし、体調も崩れ がちになり免疫力の低下も心配です。この季節には、 ビタミンやミネラルの多い野草、菜の花や竹の子などの 春野菜、そして味噌や醤油、梅干といった発酵食品も デトックスに最適です。大豆を発酵させた味噌は、「第2 の脳」と言われる腸の働きを整え、腸内環境を良くする ことで、免疫力アップに繋がります。また味噌には善玉菌 の他にも栄養素の吸収を良くする酵素や、毒素を溜め にくい体を作る成分など が含まれていて、体内の 老廃物や毒素を排出する デトックス効果がとても 高いそうですよ。
1位:鹿尾菜:ひじき
2位:陸蓮根:おくら
3位:摘入:つみれ
4位:玉蜀黍:トウモロコシ
5位:和蘭芹:パセリ
6位:御強:おこわく
7位:雪花菜:おから
8位:甘蕉:バナナく
9位:饂飩:うどん
10位:甜瓜:メロン
『macaroniランキング』参照
ひな祭りと言えば白酒。甘酒と白酒は同じものと思っている方も 多いそうですが農林水産省のHP によれば、一般的に甘酒は、ご飯 やおかゆなどに米こうじを混ぜて保温し、米のデンプンを糖化さ せたもので、アルコールをほとんど含まない甘い飲み物で、昔から 庶民の手作りの飲み物として親しまれ、作り方も簡単で一晩でで きる事から「一夜酒」とも言われていたそうです。一方、白酒は、 みりんや焼酎などに蒸したもち米や米こうじを仕込み、1ヶ月程度 熟成させたもろみを、軽くすりつぶして造った酒の事を言います。 昔からひな祭りなどで供えられ、白く濁り粘りと甘みが あり、アルコール分は9%前後、糖質が45%程度含まれ、 酒税法ではリキュール類に分類されているそうですよ。
株式会社 日出味噌醸造元 |